「美味しそう」も様々
料理写真は「食べたくなる写真」という事の他に、「高級感」「大衆感」「家庭的」などお店の雰囲気やシーンなどが分かる写真にすることも大切です。また、ポスター用やメニュー用など、同じ料理でも見る角度や切り口などで見せ方を変えて用途に合った写真を使用すれば、「美味しそう」というだけではなく、さまざまな情報を写真で伝えることができます。
次の4枚の写真を見比べて見てください。




いかがでしょうか?
これらの4枚の写真は、それぞれ同じステーキの写真ですが、撮影方法を変えて用途別に撮影しています。
左上は、大勢でランチをする楽しいイメージを伝える写真。
右上の写真は、メニュー写真用にセットメニューの内容が一目でわかるもの。
下2枚は看板やフライヤーなどに使用する広告用のイメージ写真で、「食べたい」となるような「美味しそう」を伝える写真です。
この例はわかりやすく極端にしていますが、「見せ方」で伝わるイメージが変わるということがお分かりいただけたと思います。
お店の『ウリ』が伝わる写真にするには
このように、カメラマンは用途別に写真を撮るノウハウがあります。その技術を生かすには、お店とカメラマンがどういった雰囲気したいのか、何に使用する写真を撮ってほしいのかなど、伝えたい事や目的を共有して撮影をすることがとても大切になってきます。
お店とカメラマンとでズレがあれば、思うような雰囲気が出てない写真になってしまい、来店したお客さんの満足度にも影響が出てしまうことがあります。
極端な例でいうと、写真を見て高級感を求めて来店したお客さんが、威勢よくオーダーを復唱する声が飛び交う中で食事をとることになると、食事が美味しかったとしても満足いただけなくなります。
そういったニュアンスのズレを埋め、撮ってもらう写真をどういった画にしたいのかという事を共有して撮影に臨めたら、お店に納得いただける写真が撮れ、写真を見て来店してくれたお客さんの満足にも繋がっていきます。